〈患者〉 30代 男性
〈お悩み〉 デスクワーク中の腰痛
〈検査〉 ゆがみ検査
〈経過と施術内容〉 3ヶ月前から腰痛を感じ始め、特にデスクワーク中の長時間座位で痛みが強くなると訴える。痛みは腰の下部に集中しており、特に午後に痛みが増す傾向がある。朝起きたときには痛みが軽く、動き出すと少し和らぐが、午後になると悪化。デスクから立ち上がる際に腰に鋭い痛みを感じることもある。 座位姿勢では骨盤が後傾し、腰部が丸まる姿勢が確認される。腰椎の前屈で痛みが増し、後屈時にも軽い痛みが出現。腰部の脊柱起立筋と殿筋、特に大殿筋に強い緊張が見られる。腰椎のL4〜L5付近に圧痛があり、殿部にも軽い圧痛がある。 施術内容は、筋緊張のある部位を緩め、骨盤矯正を実施。また、インナーマッスルのトレーニングを行い、姿勢の維持ができるようにする。 デスクワーク時の姿勢改善のために、腰のサポートクッションの使用を推奨。30分に1度は立ち上がって軽くストレッチを行い、長時間の同じ姿勢を避けるように指導。 初診から1週間後、腰痛は10段階で5から3程度に軽減。デスクワーク中にクッションを使用し、姿勢を意識することで痛みが和らいだと報告を受けた。2週間後、痛みの強さはさらに軽減し、立ち上がる際の痛みもほぼ消失した。1ヶ月後、腰痛はほとんど感じなくなり、デスクワーク中も快適に過ごせるようになる。再発防止のため、日常的なストレッチを続けるよう指導。 今回の症例は、デスクワークによる不良姿勢が主な原因であり、筋肉の緊張と骨盤後傾によって腰痛が引き起こされていた。結果、骨盤矯正とインナーマッスルのトレーニングを行い、筋緊張の緩和と姿勢改善が達成され、痛みが大幅に軽減した。デスクワークによる腰痛に対しては、正しい座位姿勢と定期的なストレッチを並行して行い、再発防止に努めて現在も週1回で通院中。