メニエール病
メニエール病の症状とは|仙台市太白区 若松整骨院 太白院

メニエール病は、耳の奥にある「内耳」の異常によって起こる病気で、30〜50代の働き盛りの世代に多くみられ、特に女性にやや多い傾向があります。
主に以下の4つの症状が特徴です。
1. 激しいめまい
ぐる回っているような感覚に襲われ、立っていられなくなるほどの強いめまいが数分から数時間続くことがあります。
吐き気や嘔吐を伴うこともあり、発作が起こると仕事や家事がでメニエール病で最も特徴的な症状が「回転性めまい」です。
突然、まるで自分や周囲がぐるきなくなるほど生活に大きな支障をきたします。
めまいの頻度や持続時間には個人差があり、月に数回程度の人もいれば、週に何度も起きるケースもあります。発作と発作の間には比較的症状が落ち着く「寛解期」がありますが、再発を繰り返すのがメニエール病の特徴です。
2. 難聴(感音性難聴)
耳の聞こえが悪くなる「難聴」もメニエール病の主要な症状の一つです。初期段階では、特に低い音が聞き取りにくくなる「低音障害型感音難聴」が多く、耳の奥が詰まったような感覚を伴うこともあります。
発作のたびに聴力が一時的に低下し、回復することもありますが、症状が進行すると徐々に恒常的な難聴になるケースも少なくありません。
3. 耳鳴り

耳の中で「ジー」「ゴー」「キーン」といった音が聞こえる「耳鳴り」もよく見られる症状です。
難聴と同時に起こることが多く、片側の耳に生じるのが一般的です。耳鳴りの大きさや音質には個人差があり、静かな場所では特に気になりやすく、ストレスや疲労とともに悪化することもあります。
4. 耳の詰まり感(耳閉感)
耳がふさがったような、こもったような感覚を「耳閉感」といいます。
飛行機に乗ったときのように、耳がポーンとするような不快感が続きます。
この耳の圧迫感は、内耳の中のリンパ液が過剰にたまることで生じるとされており、難聴や耳鳴りとともに出現することが多いです。
これらの症状は、同時に現れることもあれば、個別に出ることもあります。
特に「めまい」「難聴」「耳鳴り」「耳閉感」のうち、2つ以上の症状が繰り返し起こる場合は、メニエール病が疑われます。
また、症状の出方には波があり、症状が落ち着いている時期と、強く出る発作期を繰り返す「周期性」があります。症状が出始めた初期段階での対応が、聴力の回復や症状の進行を防ぐ鍵となります。

これらの症状は一時的に治まることもあるため、つい放置してしまいがちですが、治療を受けずに放っておくと症状が徐々に悪化し、生活に深刻な影響を及ぼすリスクがあります。
このような症状を治療せずに放っておくと、最初は低い音に対する難聴から始まり、それが徐々に進行していきます。
そして、それに伴う形で、ぐるぐると回転するような激しいめまいが繰り返し発作的に現れるようになります。これらのめまいは数十分から数時間続くことがあり、吐き気や嘔吐を伴うこともあるため、日常生活に大きな支障をきたします。
さらに病状が進むと、難聴の範囲は低音域だけでなく全音域に広がり、聴力の低下が顕著になります。
また、めまいの発作が治まっても、ふわふわとした浮遊感や体のバランスが取りづらいといった感覚が持続するようになり、耳の聞こえにくさも慢性的に残るようになります。こうした状態が続くと、仕事や家庭生活、外出や人とのコミュニケーションにまで影響を与え、精神的な不安やストレスも蓄積していきます。

このような悪循環を避けるためにも、早期の診断と適切な治療が非常に重要です。メニエール病の治療は主に対症療法が中心となっており、めまいや耳鳴りなどの発作を抑えるための内服薬(抗めまい薬、利尿薬、循環改善薬など)が処方されることが一般的です。
しかし、それだけでは根本的な改善には至らないケースも多く見受けられます。
なぜなら、メニエール病の発作にはストレスや過労、睡眠不足といった生活習慣や自律神経の乱れが深く関わっているためです。
薬の服用に加えて、生活リズムの見直しやストレスのコントロール、十分な休養、バランスの取れた食生活など、総合的なアプローチが求められます。
特に塩分を控える食事療法や、規則正しい睡眠は内耳のリンパ液の循環を整える上で非常に有効です。
なぜ、メニエール病になるのか?|仙台市太白区 若松整骨院 太白院

メニエール病の原因についてはまだ完全には解明されていません。とはいえ、近年の研究や臨床経験から、いくつかの要因が関係していることが分かってきています。
内リンパ水腫の発生
メニエール病の最も大きな特徴は「内リンパ水腫(ないリンパすいしゅ)」と呼ばれる状態です。
耳の奥には「内耳」と呼ばれる音や平衡感覚を司る器官があり、その中を「内リンパ液」という液体が満たしています。この内リンパ液が過剰にたまることで、内耳の機能が障害され、めまいや耳鳴りなどの症状が起こると考えられています。
では、なぜこの内リンパ液が過剰にたまってしまうのでしょうか?それにはいくつかの要因が関わっているとされています。
ストレスや自律神経の乱れ

現代人に多いのが、精神的・肉体的ストレスによる自律神経の乱れです。
自律神経とは、心臓や消化器、血管などの働きを無意識にコントロールしている神経で、ストレスが強くなるとこのバランスが崩れてしまいます。
内耳の血流やリンパの循環も自律神経によって調整されているため、ストレスが続くと内リンパ液の排出がうまくいかなくなり、水腫が生じやすくなるのです。
また、不規則な生活や睡眠不足、過労なども自律神経に悪影響を及ぼし、メニエール病の発症リスクを高めるといわれています。
塩分の過剰摂取
食生活もメニエール病と密接に関係しています。
特に塩分の摂りすぎには注意が必要です。体内の塩分濃度が高くなると、水分が体内に溜まりやすくなり、これが内耳にも影響を与えるとされています。
塩分の多い食事を続けていると、内リンパ液が過剰になり、水腫の原因となることがあるのです。
そのため、メニエール病の治療や予防においては、減塩がすすめられることが多く、1日の塩分摂取量を6g未満に抑えるよう指導される場合もあります。
アレルギーやウイルス感染

アレルギー体質の人は、内耳の血管や組織に炎症が起きやすく、それがリンパ液の流れを妨げる原因になると考えられています。
また、風邪やインフルエンザなどのウイルス感染がきっかけで発症するケースもあり、感染症後に免疫反応が過剰になって内耳に影響を与えることがあります。
遺伝的要因
家族にメニエール病の患者がいる場合、発症リスクが高まるといわれており、遺伝的な体質も無関係ではないと考えられています。
ただし、遺伝だけで決まる病気ではなく、生活習慣や環境要因も大きく関係しているため、予防や改善の余地は十分にあります。
多因子性の病気
このように、メニエール病は「これが原因」と一つに特定できる病気ではありません。
複数の要因が重なり合って発症する「多因子性疾患」と考えられており、体質・生活習慣・ストレス・環境などが複雑に関与しているのです。
そのため、治療においても薬物療法だけでなく、ストレスコントロールや睡眠の質の向上、食事の見直しといった生活全般の改善が重視されます。
若松整骨院におけるメニエール病への施術法について|仙台市太白区 若松整骨院 太白院

若松整骨院では、メニエール病にお悩みの方に対し、対症療法だけでなく根本原因の改善を目指した施術を行っております。
メニエール病は、内耳のリンパ液の異常により、めまい・耳鳴り・難聴・耳閉感といった不快な症状を引き起こします。その背景には、自律神経の乱れや首肩の筋緊張、姿勢不良、ストレスなど、身体全体のバランスの乱れが深く関係しています。
当院ではまず、丁寧なカウンセリングと身体のゆがみチェック、姿勢分析を行い、患者様一人ひとりの体の状態に応じた施術プランを立てていきます。
1.姿勢・骨格矯正
ストレートネックや猫背といった姿勢不良は、自律神経に悪影響を与え、メニエール病の症状を悪化させる要因となります。
当院ではソフトな矯正により骨格を正しい位置に整え、神経伝達やリンパの流れを正常に戻していきます。

2.首肩の筋肉調整
首や肩周辺の筋肉が過剰に緊張していると、内耳への血流や神経の働きに支障をきたします。
手技療法で筋緊張を和らげることで、症状の軽減を目指します。
3.自律神経へのアプローチ
自律神経のバランスを整えるために、背骨や肋骨の柔軟性を高め、深い呼吸を促進するような施術も行います。
副交感神経が優位に働きやすい体づくりをサポートし、ストレス性のめまいや耳鳴りの改善を図ります。
4.鍼灸施術
鍼灸は、メニエール病に対して非常に効果的なアプローチの一つです。
耳周囲や後頭部、首や肩のツボに鍼を行うことで、自律神経の調整や血流改善、内耳のリンパ循環の正常化を目指します。
また、ツボ刺激によるリラックス効果により、ストレス軽減や睡眠の質向上にもつながり、発作の予防にも効果が期待されます。
5.生活習慣の指導
メニエール病は生活習慣の乱れとも深く関わっています。
当院では、塩分の摂取量や水分のとり方、睡眠時間、ストレス管理など、日常生活で気をつけるべきポイントを丁寧にアドバイスしています。再発を防ぐためには、施術だけでなく患者様ご自身のセルフケアも重要であると考えております。
メニエール病は、放置することで症状が進行しやすく、難聴やバランス感覚の障害が残ることもあります。
若松整骨院では、体の内外から総合的にアプローチすることで、症状の根本改善と再発予防を目指しています。お困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。















